利用者ガイド

案件採算チェッカー
使い方ガイド

受注前に「この案件、受けていい?」を
スマホからすぐ確認するためのツールです。

目次
1
基本的な使い方(3ステップ)
最初に1回だけ:画面下の「各事業の設定」に固定費・月間人日・目標利益率を入力してください。これは管理者が設定します。一度入れれば次回以降は不要です。
管理者設定(初回のみ)
ここは管理者が設定する項目です。
現場・営業の方は通常触る必要はありません。数字が変わった場合は管理者に連絡してください。

画面下部の「各事業の設定」を開くと、業種ごとに以下の3項目を設定できます。一度設定すると自動で保存されます。

🏢 事業ごとの設定項目
月の固定費
この事業に割り当てる月間コストの合計(円)
給与・家賃・車両リース・保険・減価償却など、毎月固定でかかる費用のうち、この事業に割り当てる金額を入力します。
複数事業で共有しているコスト(社長の給与・事務所家賃など)は、売上や人員の割合に応じてだいたいの金額を各事業に振り分けてください。厳密でなくて構いません。
月間総人日
この事業で月に動ける延べ人日数(人日)
この事業に携わる人数 × 月の稼働日数の合計です。
例:5人が月20日動けるなら 100人日。繁忙期と閑散期がある場合は年間の平均値を目安にしてください。
この数字と案件の人日数の比率で固定費が配賦されます。小さすぎると1案件あたりの採算ラインが高くなりすぎるので、実態に近い数字を入れてください。
目標利益率
受注額のうち利益として残したい割合(%)
推奨見積額の計算に使います。例:20%に設定すると、採算ライン ÷ 0.8 が推奨見積額になります。
0%にすると採算ライン=推奨見積額になります。一般的には15〜25%程度が目安です。
🧾 インボイス登録(全事業共通)
課税事業者
インボイス登録をしているかどうか
ONにすると、材料・燃料・処分費などの直接経費を税抜き金額で計算します(仕入税額控除の適用)。インボイス登録(適格請求書発行事業者)をしている場合はONにしてください。登録していない場合はOFFのままで構いません。
💡 設定の見直しタイミング
以下のタイミングで設定を見直してください。
人員が増減した / 固定費が大きく変わった(リース追加・解約など)/ 事業の繁閑サイクルが変わった。設定がずれたまま使い続けると採算ラインの精度が下がります。
2
入力項目の説明
📋 案件情報(毎回入力する項目)
案件名
メモ用の名前(任意)
入力しなくても計算できます。後で履歴から探しやすくするために入れておくと便利です。
受注金額
お客さんに出す金額
税込の場合は「税込」を選んでください。税抜の場合は「税抜」のままで。
延べ人日
何人が何日かかるか
「人数 × 日数」の合計です。下の早見表を参考にしてください。スライダーか数字入力どちらでも変更できます。
直接経費
材料・燃料・処分費など
給与・人件費を除いた、この案件で直接かかる費用の合計です。だいたいの見込みで構いません。
📅 延べ人日数の早見表
人数 日数 → 入力する人日数
1人3日3人日
1人5日5人日
2人3日6人日
3人4日12人日
4人5日20人日
5人10日50人日
⚙️ 詳細設定(必要なときだけ)
日当・外注費
固定給以外の人件費
日雇いや外注業者に支払う費用がある場合のみ入力します。社員の給与は固定費に含まれているので入力不要です。
人日バッファ
予想より時間がかかるリスク
業種によって自動でセットされます。基本的にはそのままで大丈夫です。
予備費
経費が高くなるリスク
燃料・処分費などが想定より上がった場合の余裕分です。こちらも業種に合わせて自動セットされます。
3
判定結果の見方
受けてOKです
受注金額が採算ラインを上回っています。そのまま受注して問題ありません。
このままでは赤字です
受注金額が採算ラインを下回っています。受注するなら「推奨見積額」まで金額を上げるか、経費を見直す必要があります。
⚠️
採算ラインを大きく下回っています
赤字幅が大きいため、受注には慎重な判断が必要です。上司に相談することをお勧めします。
🔢 表示される数字の意味
採算ライン
最低限これ以上でないと赤字になる金額
固定費の配賦分・経費・外注費をすべて合計したものです。受注額がこれを上回れば黒字です。
推奨見積額
目標利益率を含めた理想の見積り金額
採算ラインに目標利益率を乗せた金額で、千円単位に切り上げています。まずこの金額でお客さんに出すのがベストです。
利益額
受注額から採算ラインを引いた金額
マイナスなら赤字です。▲マークがついている場合は赤字を意味します。
採算達成率
採算ラインに対して何%の金額か
100%以上なら黒字。バーグラフで一目でわかります。
💡 ポイント
「推奨見積額」を基準に交渉してみてください。
どうしても金額を下げなければならない場合は、採算ラインと現在の受注金額の差を確認して、上司に判断を仰ぐのがベストです。このツールは「自分では決めにくい」ときの根拠として使うことができます。
4
3つのシナリオについて

実際の現場では、見積もりどおりにいかないことがあります。そのため3つのパターンで結果を表示しています。

順調
人日×0.9
経費×0.9
予定より早く終わった場合
通常
人日×1.0
経費×1.0
標準的な見積もり
(判定の基準)
手間取り
人日×1.2
経費×1.3
予想より手間がかかった場合
判定バナー(受けてOK / 赤字)は「通常」シナリオを基準にしています。
「手間取り」シナリオで赤字になる場合は、カードに警告が表示されます。余裕がない案件のサインなので注意してください。
5
案件の保存と履歴
データはこの端末のブラウザにのみ保存されます。
外部のサーバーには送信されません。端末を変えたり、ブラウザのデータを削除すると履歴も消えます。大切な案件は別途メモしておくことをお勧めします。
6
よくある質問
「延べ人日」がよくわからない。1人で半日の作業はどう入れる?
0.5人日と入力してください。スライダーは0.5刻みで動かせます。数字の入力欄に直接「0.5」と打ち込むこともできます。
受注額が税込かどうかわからない場合はどうする?
お客さんに出した見積書を確認してください。見積書に「税込○○円」と書いてあれば「税込」を選択します。「税抜」または「本体価格」と書いてあれば「税抜」を選択してください。
材料費の見込みがまだ出ていない。どうすればいい?
だいたいの金額で構いません。まず概算で入れて判定を確認し、正確な見積もりが出てから数字を更新してください。入力するたびにリアルタイムで結果が変わります。
「手間取り」シナリオだけ赤字になった。受けていい?
上司に相談することをお勧めします。通常は黒字でも、手間取った場合に赤字になるということは、リスクが小さくない案件です。カードには「手間取った場合に赤字になります」という警告が表示されます。
設定画面の数字を変えてしまった。元に戻せる?
管理者に確認して、正しい数字を再入力してもらってください。設定は自動で保存されているため、ブラウザを閉じても維持されます。
ツールの判定と実際の採算が合っていない気がする。
設定の「月の固定費」や「月間総人日」がずれている可能性があります。管理者に設定値を確認してもらってください。また、日当・外注費が発生しているのに入力されていないケースもよくあります。